4月の中旬、木曽開田高原では、約500世帯総出で野焼きをします。
消防署の協力もあって、長い伝統の中今日まで無事故で行われてきました。
野焼きは、良質な茅材を育てるためには、欠かせない行事の一つです。広大な萱場が炎に包まれ 、一瞬で一面を灰にしてゆきます。
酸性化された土壌がその灰によって中和され、春になるとまた新しい茅の新芽の命が生まれます 。
こうして木曽開田高原の先人たちは、害虫駆除をしながら土地を守ってきました。11月から茅の刈り取りが住人によって、始まります。

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春~夏。ススキが徐々に芽吹き、成長してきます。


秋、あたり一面が立派なススキ野原となります。


やがて葉が落ち枯れると刈り込みの時期になります。


木曽茅生産の風景