木曽茅の世界

毎年4月の中旬から末までに開田高原の全地域で消防車立ち合いで野焼きが行われます。体験希望の方は事前にお申し出ください。

野焼きの終わった後

 

木曽茅とは、「木曽ヒノキ」などでも広く知られる信州木曽開田高原を産地としたススキです。開田高原の冬の寒さはとても厳しく、氷点下25度を超える日が多く、逆に夏はとても過ごしやすい気候で、気温30度を超える日が、数日しかありません。このような寒冷地独特の気候が育てるススキです。 「木曽ヒノキ」は寒冷地で育つため、成長するのにとても多くの時間が掛かります。そのため、目の詰まった硬いヒノキになるのです。古来から伊勢神宮でも使用されています。茅材にもこの気候が多く影響していると思います。

木曽茅の特徴その1
木曽茅は色つやもよく、暖冬地の茅材に比べ、2分の1から3分の1の細さが特徴です。
茅が細ければ何がよいのでしょうか。
同じ茅の束の場合、使用する本数が多いことになります。 そのため、暖冬地の束に比べ、本数が多いことになります。屋根材として使用した時、目の詰まった綺麗な仕上がりとなります。
木曽茅の特徴その2
信州で一番気温の低い木曽開田高原は、積雪量は少なく粉雪が中心となります。そのため、茅が雪の重みで潰されることが少ないのです。毎年10月中旬ごろから霜が降り始めます。 霜が降りると、茅が生長を止め、日々枯れてゆきます。屋根材としての準備が整った茅を一斉に刈り取ってゆきます。 したがって、豪雪地のように青刈りをする必要がありません。 刈り取った茅はその日のうちに倉庫に運ばれます。茅が自然に枯れるのを待つため、色つやが良い茅材になるのでしょう。

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